Corel Snapfire 登場2006/09/06 01:07

Corel社は、デジタル写真のアルバム管理と共有のための新アプリケーション「Corel Snapfire」を発表しました。Snapfireには無償版のほか、有償の「Corel Snapfire Plus」があります。無償版は、Snapfire専用サイトからダウンロードできますが、現在のところ英語・ドイツ語・スペイン語・フランス語・イタリア語・オランダ語版のみが用意されています。

Snapfireは、実質的に「Corel Photo Album 6」の後継版で、Photo Albumのインターフェイスを刷新し、Web経由での写真共有機能を強化したものといえます。実際、Snapfireをインストールすると、Corel Photo DownloaderPhoto AlbumからSnapfireのものに置き換えられます。同時に、「マイ ピクチャ」フォルダを基に、カタログが構築されます。ちなみに、大量の写真があると、相当の時間がかかりますが...。

Snapfireの特徴は、そうした表面的な部分だけではなく、Altaというデジタルイメージプラットフォームを基にした製品だということを、Corel社はアナウンスしています。以前、PHOTO-PAINTをベースにしたモジュール式画像処理プラットフォームをCorel社は打ち出していましたが、今回のものは、家庭ユーザー向け製品である「Paint Shop Pro」寄りの技術のようです。Snapfireのインターフェイス内には「ニュース」欄があり、起動時にそこには「Paint Shop Pro XI」が告知されていました。こちらは、近日中に体験版がダウンロード可能になるようです。このように、Paint Shop Pro X + Corel Photo Album 6を、新技術で化粧直ししたものがXI + Snapfireということなのでしょう。

先日も、Corel社はDVD再生ソフトの「WinDVD」で有名なInter Video社を買収しており、これらも合わせて、一般消費者向け製品を強化しているようですね。Altaが言葉通りの柔軟なプラットフォームなら、Inter Videoのデジタルビデオ製品群も、この中に組み込まれていくのかもしれません。

私は、WinDVDユーザーなので、これがCorel製品になることは歓迎しています。ただ個人的には、デジタルデータの共有にはあまり関心がないので、写真についてはアルバム管理のみを重視しています。この分野では、私は「Microsoft Digital Image Pro 2006 Library」のユーザーということもあり、しかも次期Windows OSの「Vista」には、はっきり言ってSnapfireよりも洗練されたインターフェイスの、「Windowsフォトギャラリー」というツールが搭載されているので、現在のSnapfire自体にはあまり魅力を感じません。また、無償版だからなのかもしれませんが、カタログの構築やサムネールの表示は、Corel Photo Album 6の方がはるかに高速です。私のマイ ピクチャフォルダ以下には2万7千ほどのファイルがありますが、Corel Photo Album 6ではストレスなく表示できるのに、Snapfireは応答不能状態になってしまいました。

まあ、まだ日本語版も登場していないので、とやかく言っても仕方ありませんね。デジタル写真を巡るソフトウェア環境が、Windows Vista以降でどのようになるかは分かりませんが、それまでにAltaSnapfireが、より良い製品に成長することを願っています。

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