CDGS X4 SP1のNikon D60対応 ― 2008/07/17 02:39
先に、Paint Shop Pro Photo X2.10のRAWファイル対応の記事で触れましたが、Corel PHOTO-PAINTおよびCorelDRAW X4 Service Pack 1では、Nikon D60 RAWファイルの読み込みに対応しています。
SP1適用前でも、無理やり読み込ませることはできましたが、正式対応により、正常な画像として開くことができるようになりました。下の画像が、初期設定のままで読み込んだ結果です。
なお、X4ではRAWファイルの読み込みに直接対応(X3では、「RawShooter essentials 2005」を添付。同アプリケーションは後にAdobe Systems社が買収)したため、RAWファイルを開くと専用の「カメラ RAW ラボ」ダイアログが表示されます。X4 SP1 英語版で、紹介しておきましょう。
これは、「ラボ」という命名から推察されるとおり、「イメージ調整ラボ」に近い機能を持ったダイアログです。もちろん、「カラー」タブの設定項目は、"RAW現像"に対応した内容です。
- ホワイトバランス
- 撮影形式
- 自動
- 昼光
- 曇り
- 影
- タングステン
- 蛍光灯
- フラッシュ
- カスタム
- 色温度
- 着色
- 彩度
- 露出
- 輝度
- 影
「詳細」タブでは、「シャープ度」のほか、画像ノイズを調整する「輝度ノイズ」「カラーノイズ」の項目があります。
また、「プロパティ」タブでは画像/撮影情報を確認できます。SP1では、Nikon D60にきちんと対応していることが分かります。
X4日本語版はSP1適用済みなので、D60のRAWファイルをそのまま読み込めるでしょう。「カメラ RAW ラボ」も、もちろん日本語表記になります。
Paint Shop Pro Photo X2.10とNikon D60 ― 2008/05/25 01:12
Corel社の”もうひとつ”の画像編集ソフト、Paint Shop Pro Photo X2 日本語版のアップデートが公開され、バージョンが12.10になりました。
今回のアップデートは、ニコン、オリンパス、キヤノン製デジタル一眼レフカメラ計9機種の、RAW形式ファイルに対応するものです。そのうちの「Nikon D60」を私も最近購入したので、早速アップデートを適用し、ファイルを開いてみました。
Paint Shop Pro Photo X2
Paint Shop Pro Photo X2は、いわゆるRAW現像を行う設定ダイアログは無く、ふつうの画像ファイルのように、そのまま開きました。
では、せっかくですから、他のソフトの結果も見てみましょう。
Nikon codec
これは、ニコンが提供しているD60対応コーデック(codec)をインストールし、Windows Live フォトギャラリーで表示したものです。やはり、設定などなく、ただ表示するためのものです。このメーカー純正コーデックによる結果が「デフォルト」だとするなら、Paint Shop Proは、若干暗め(シャドウ寄り)に”現像”するといえます。
Photoshop Elements 6
とある仕事の都合で、仕方なく購入したAdobe Photoshop Elements 6では、D60に対応したCamera Raw プラグイン 4.4.1を使って開かれます。Camera Raw プラグインでは詳細な設定ができるようになっていますが、ここでは何も変更せずに開いてみました。結果は、やや明るめで、彩度もやや低くなるようです。
PHOTO-PAINT X4
最後は我らがPHOTO-PAINT X4ですが、実はD60には対応していません。非対応の場合、ファイルを開けないのが当たり前(実際、アップデートする前のPaint Shop Pro PhotoやCamera Raw プラグインでは開けません)ですが、とりあえず、開いてしまいます。さすがに、思いっきり緑がかぶってしまいますが...。このサンプルでは分かりませんが、輝度ノイズもたくさん入っています。それでも、設定項目をいくつか調整すると、下のサンプルぐらいには修正できます。
PHOTO-PAINT X4 英語版は、本年初夏にService Pack 1が提供される運びとなっています。このSP1では、D60に対応すると発表されているので、それに期待しましょう。
なお、ここで掲載した画像は、各アプリケーションで開いたものをTIFF形式で保存し、PHOTO-PAINTでリサイズ、24bit RGBに変換、アンシャープ調整値50を適用したうえで、PNG形式にエクスポートしたものです。ですから、ほんとうに"生"のままというわけではありません。
CorelDRAW Graphics Suite X4 ハイライト その6 ― 2008/02/08 14:36
「Black and White」レンズ
Corel PHOTO-PAINT X4で新設された「レンズ 」オブジェクトのひとつに、「Black and White」(白黒写真)があります。
下の写真を例にとってみましょう。
画質調整効果の「色相/彩度/明度」を使い、この写真の彩度を[-100]にすると、下のような白黒写真になります。
一方、「Black and White」のダイアログでは、RGBCMY各色の明度を個別に調整できるようになっています。
この写真の花の色はほとんどマゼンタ系なので、マゼンタ(Magentas)の数値を上げることで、花の部分がやや明るくなるように調整できます。
また、「色合い(Tint)」オプションがあり、色相(Hue)と彩度(Saturation)を調整して、白黒写真に色のせすることもできます。
なお、CorelDRAWの「レンズ効果」は、PHOTO-PAINTの「レンズ」オブジェクトとは別の機能です。また、Paint Shop ProやPhotoshopユーザーのために付け加えておくと、PHOTO-PAINTの「レンズ」とは、「調整レイヤー」に相当するものです。
CorelDRAW Graphics Suite X4 ハイライト その5 ― 2008/02/03 19:59
ConceptShare
CorelDRAW X4、Corel PHOTO-PAINT X4には、「ConceptShare」ドッキングウインドウが追加され、ConceptShareサイトに作業中の文書をアップロードできるようになっています。
ドッキングウインドウでは、あらかじめ登録しておいたアカウントを使い、ConceptShareサイトにログインします。
新しく文書をアップロードする場合は、新規ワークスペースを作成します。タイトルやコメント等に、日本語も入力できました。
ワークスペースが登録されたら、「ページの発行(Publish Page)」をクリックして、アップロードします。文書によっては、数分かかる場合があります。
そして「起動(Launch)」をクリックすると、ブラウザ(下の画面はInternet Explorer 7)が起動し、ConceptShareサイトのワークスペースが表示されます。ここからは、ブラウザでの操作になります。
このサイトの役割は、その名のとおりインターネットを介して「コンセプトを共有する」ことですが、簡単に言えばオンラインでデザインの打ち合わせができるのです。たとえば、デザイン(カンプ)をクライアントに見せて、コメントや修正を入れてもらうことができます。
ワークスペースのインターフェイスは英語ですが、コメントや文書名は日本語で表示できました。
「People」パネルにオンラインユーザーも表示されるので、試してはいませんが、同時に打ち合わせや校正もできそうです。
CorelDRAW Graphics Suite X4 ハイライト その4 ― 2008/02/02 11:47
「Straighten Image」ラボ
ビットマップ画像の傾きを修整するダイアログです。CorelDRAW(ビットマップオブジェクトのみ)とPHOTO-PAINTで利用できます。
ダイアログのプレビューにはグリッドが表示され、これに合わせて角度を調整します。
操作はいたって簡単で、プレビューを見ながら「画像の回転」(Rotate image)スライダを左右にドラッグするだけです。
プレビューの拡大表示、グリッドの間隔や色の変更も、もちろん可能です。画像の水平もしくは垂直であるべき部分を、グリッドに合わせて回転させます。
修整結果は矩形にトリミングされるので、元画像より小さくなります。
また、元画像のサイズに合わせて修整結果を拡大することも、可能です。
技術・技法記事「重厚なカーテン」追加 ― 2006/03/05 08:28
「技術・技法」コーナーに記事「重厚なカーテン」を追加しました。
この記事は、旧サイトで掲載していたものを再編集しています。PHOTO-PAINTで、テクスチャ塗りつぶし等を使い、カーテンのようなイメージを制作するという内容です。「テクスチャ塗りつぶし一覧」記事にも関連するので、再掲載しました。
再掲載にあたり、元の記事がPHOTO-PAINT 9を対象としていたので、PHOTO-PAINT 12に対応するように内容を改めました。また、キャプチャ画像も差し替えています。
白黒写真に着色する ― 2006/02/08 18:09
「Technique」コーナーに技術解説記事「白黒写真に着色する」を追加しました。
質問コーナーに寄せられた質問を元に、Corel PHOTO-PAINTで白黒写真画像の階調を色で置き換える、もしくは階調に色を上乗せする方法を紹介しています。
「カラーバランス」「サンプル/ターゲットのバランス」効果や「オブジェクト」とマージモードの解説ともなっています。