Paint Shop Pro Photo X2.10とNikon D602008/05/25 01:12

Corel社の”もうひとつ”の画像編集ソフト、Paint Shop Pro Photo X2 日本語版のアップデートが公開され、バージョンが12.10になりました。

今回のアップデートは、ニコン、オリンパス、キヤノン製デジタル一眼レフカメラ計9機種の、RAW形式ファイルに対応するものです。そのうちの「Nikon D60」を私も最近購入したので、早速アップデートを適用し、ファイルを開いてみました。

Paint Shop Pro Photo X2

Paint Shop Pro Photo X2の結果

Paint Shop Pro Photo X2は、いわゆるRAW現像を行う設定ダイアログは無く、ふつうの画像ファイルのように、そのまま開きました。

では、せっかくですから、他のソフトの結果も見てみましょう。

Nikon codec

Nikon codecの結果

これは、ニコンが提供しているD60対応コーデック(codec)をインストールし、Windows Live フォトギャラリーで表示したものです。やはり、設定などなく、ただ表示するためのものです。このメーカー純正コーデックによる結果が「デフォルト」だとするなら、Paint Shop Proは、若干暗め(シャドウ寄り)に”現像”するといえます。

Photoshop Elements 6

Camera Raw プラグイン 4.4.1の結果

とある仕事の都合で、仕方なく購入したAdobe Photoshop Elements 6では、D60に対応したCamera Raw プラグイン 4.4.1を使って開かれます。Camera Raw プラグインでは詳細な設定ができるようになっていますが、ここでは何も変更せずに開いてみました。結果は、やや明るめで、彩度もやや低くなるようです。

PHOTO-PAINT X4

PHOTO-PAINT X4の結果

最後は我らがPHOTO-PAINT X4ですが、実はD60には対応していません。非対応の場合、ファイルを開けないのが当たり前(実際、アップデートする前のPaint Shop Pro PhotoやCamera Raw プラグインでは開けません)ですが、とりあえず、開いてしまいます。さすがに、思いっきり緑がかぶってしまいますが...。このサンプルでは分かりませんが、輝度ノイズもたくさん入っています。それでも、設定項目をいくつか調整すると、下のサンプルぐらいには修正できます。

PHOTO-PAINT X4の調整結果

PHOTO-PAINT X4 英語版は、本年初夏にService Pack 1が提供される運びとなっています。このSP1では、D60に対応すると発表されているので、それに期待しましょう。

なお、ここで掲載した画像は、各アプリケーションで開いたものをTIFF形式で保存し、PHOTO-PAINTでリサイズ、24bit RGBに変換、アンシャープ調整値50を適用したうえで、PNG形式にエクスポートしたものです。ですから、ほんとうに"生"のままというわけではありません。