Windows Vista向けサイトデザイン変更2006/06/17 12:52

Windowsの次期OSWindows Vista」の一般向けBeta2が公開されています。

Vistaには、新しい標準フォント「メイリオ」が付属し、インターフェイスもこのフォントを使うようになっています。「メイリオ」の特徴は、文字デザインそのものが、美しさと読みやすさを兼ね備えているだけでなく、「ClearType」に対応しているので、液晶ディスプレイでもきれいにスムージングされた表示になります。

当サイトも、この「メイリオ」での表示をチェックしてみましたが、従来標準で使用していたプロポーショナルフォントの「MS Pゴシック」とは字詰めが異なるため、メイリオでは1行に入る文字数が少なくなり、結果としてページ全体での行数が増えてしまいます。当サイトの多くのページは、高さを固定しているため、文末がページ内に収まりきらなくなるところが出てきました。

これは、Macintosh環境で表示した場合にも起きることなのですが、今まではMac相手なので、適当に処理していました。しかし、これからのWindowsが対象であり、しかもメイリオの美しさは捨てがたいので、メイリオでの表示に合わせてページの高さを調整することにしました。

現在、ほとんどのページで、文末が切れてしまうことはありませんが、一部、見逃しているところがあるかもしれません。まあ、それはそれとして、Vista Beta2を使っている方は、メイリオでの表示と美しさを確認してみてください。

なお、従来のWindows環境、すなわち、メイリオフォントがインストールされていない環境では、MS Pゴシックで引き続き表示されます。その際、文末に若干の空きスペースができてしまいますが、気にしないでください。

サイト管理ソフト変更2006/06/21 21:30

Microsoft Windows Vista Beta2より先に、次期Officeアプリケーション「2007 Microsoft Office System Beta2」も公開されていますが、その一員にWebサイト作成アプリケーション「SharePoint Designer」が含まれています。

Microsoft SharePoint Designer 2007

このアプリケーションは、当サイトの作成に使用している「FrontPage 2003」の後継版です。しかし、その名称に「SharePoint」を冠しているので、Microsoft社のWebサーバ「SharePoint Server」にFrontPageよりもさらに特化した製品なのかと思い、使用を躊躇していました。

何故なら、最近の私はWebサイトの構築に当たって、Internet ExplorerMicrosoft社の独自拡張技術よりも、XHTMLCSSの標準になるべく準拠することを目指しているからです。もちろんそれは、Microsoft社自身がIE7などで同様の姿勢を強めていることが前提にあります。また、職業訓練校でWeb系の講義に係わっていることも、背景にあります。まあ、何よりもCSSでデザインしたページは、合理的かつ作り易いので、その方法を追求していくと「標準準拠」を考慮するようになるわけです。

そんな中で、技術的によく知りもしないSharePoint Server向けのアプリケーションを使うと、標準から外れてしまうかもしれないと危惧したわけですが、いずれにしてもFrontPageはなくなってしまうので、Beta版ということもあり、試しにSharePoint Designerを使ってみました。

その結果、懸念を払拭するどころか、標準準拠のWebページを作成するにあたって、非常に便利なツールであることがわかりました。第一にSharePoint Designerは、CSS2.1の管理が非常に容易になった点が挙げられます。外部CSSファイルで二重にリンクさせたものも、きちんと読み込んでくれるほか、「作業ウインドウ」を使ってグラフィカルに管理できるようになりました。

第二に、HTMLソースの構文チェック機能が向上した点が挙げられます。私は、多くの場合HTMLソースコードを直接編集しますが、SharePoint Designerの「コードビュー」では、タグの閉じ忘れ等を確実に表示してくれるほか、指定した標準のスキーマ(例えばXHTML 1.0 Transitional)に対するエラーも強調表示され、その理由もヒント表示されます。

こうした機能を利用することで、標準準拠のコード記述が楽になります。基本的な操作体系は、FrontPageを踏襲しているので、アップグレードユーザーであれば習熟も容易です。現在、当サイトの作成は、SharePoint Designerに切り替えました。

Microsoft Expression Web Designer

ところでMicrosoft社は、「Expression」というシリーズ名で、ドローソフト(買収した「Expression」の新バージョン)「Graphic Designer」、Flashなどのグラフィカルコンテンツ作成用「Interactive Designer」、そしてサイト作成用「Web Designer」を開発中です。これらは、Adobe社の旧マクロメディア製品群「Fireworks」「Flash」「Dreamweaver」にそれぞれ対置させた、本格的Webサイト構築ツール群のようです。そして、Expression Web Designerは、標準準拠の「Webデザイナー」向けサイト作成アプリケーションとされていますが、現在公開されている英語Beta版を試してみたところ、基本的な機能と先に挙げた操作性は、SharePoint Designerとほぼ同じでした。

つまり、SharePoint Serverによるサイト構築の必要がなく、一般的なWebサーバ向けのサイトを対象とするなら、Expression Web Designerを選ぶことになるのでしょう。ただ、Expression Web DesignerBeta版は、今のところ英語版しかありません。このため、日本語版のSharePoint Designer Beta2を使っておくことで、Expression Web Designerに“慣れてしまう”ことができます。

まあ、頑迷な“クリエイター”は石に嚙り付いてもDreamweaverを選ぶのでしょう。しかし、IllustratorではなくCorelDRAWを選択できるような見識の広い方は、SharePoint DesignerExpression Web Designerを使ってみる価値はあると思います。

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