CorelDRAW Graphics Suite X4 ハイライト その32008/02/01 12:25

ページ毎の独立レイヤ

CorelDRAW X4では、ページ毎に独立したレイヤを設定できるようになりました。「ガイドレイヤ」も、各ページに1つ配置され、ページ毎に異なるガイドラインを引くことができます。

この変更に伴い、「オブジェクトマネージャ」ドッキングウインドウのレイアウトも、変更されています。

オブジェクトマネージャの表示

マスターページに、共通のガイドラインやオブジェクトを配置するマスターレイヤを作成する点は、従来どおりですが、通常レイヤとマスターレイヤの重ね順は、各ページ毎に異なる設定ができるようになっています。

CorelDRAW Graphics Suite X4 ハイライト その42008/02/02 11:47

「Straighten Image」ラボ

ビットマップ画像の傾きを修整するダイアログです。CorelDRAW(ビットマップオブジェクトのみ)とPHOTO-PAINTで利用できます。

修整前の写真

ダイアログのプレビューにはグリッドが表示され、これに合わせて角度を調整します。

ダイアログの表示

操作はいたって簡単で、プレビューを見ながら「画像の回転」(Rotate image)スライダを左右にドラッグするだけです。

画像の回転スライダ

プレビューの拡大表示、グリッドの間隔や色の変更も、もちろん可能です。画像の水平もしくは垂直であるべき部分を、グリッドに合わせて回転させます。

プレビューの拡大表示

修整結果は矩形にトリミングされるので、元画像より小さくなります。

傾きの修整結果

また、元画像のサイズに合わせて修整結果を拡大することも、可能です。

CorelDRAW Graphics Suite X4 ハイライト その52008/02/03 19:59

ConceptShare

CorelDRAW X4、Corel PHOTO-PAINT X4には、「ConceptShare」ドッキングウインドウが追加され、ConceptShareサイトに作業中の文書をアップロードできるようになっています。

CorelDRAWで開いた文書

ドッキングウインドウでは、あらかじめ登録しておいたアカウントを使い、ConceptShareサイトにログインします。

サイトへログイン

新しく文書をアップロードする場合は、新規ワークスペースを作成します。タイトルやコメント等に、日本語も入力できました。

新規ワークスペースの作成

ワークスペースが登録されたら、「ページの発行(Publish Page)」をクリックして、アップロードします。文書によっては、数分かかる場合があります。

ページの発行

そして「起動(Launch)」をクリックすると、ブラウザ(下の画面はInternet Explorer 7)が起動し、ConceptShareサイトのワークスペースが表示されます。ここからは、ブラウザでの操作になります。

表示されたワークスペース

このサイトの役割は、その名のとおりインターネットを介して「コンセプトを共有する」ことですが、簡単に言えばオンラインでデザインの打ち合わせができるのです。たとえば、デザイン(カンプ)をクライアントに見せて、コメントや修正を入れてもらうことができます。

コメントの入力

ワークスペースのインターフェイスは英語ですが、コメントや文書名は日本語で表示できました。

ワークスペースの利用

「People」パネルにオンラインユーザーも表示されるので、試してはいませんが、同時に打ち合わせや校正もできそうです。

CorelDRAW Graphics Suite X4 ハイライト その62008/02/08 14:36

「Black and White」レンズ

Corel PHOTO-PAINT X4で新設された「レンズ  」オブジェクトのひとつに、「Black and White」(白黒写真)があります。

新規レンズ作成時のダイアログ

下の写真を例にとってみましょう。

元画像

画質調整効果の「色相/彩度/明度」を使い、この写真の彩度を[-100]にすると、下のような白黒写真になります。

彩度マイナス100の場合

一方、「Black and White」のダイアログでは、RGBCMY各色の明度を個別に調整できるようになっています。

「Black and White」のダイアログ

この写真の花の色はほとんどマゼンタ系なので、マゼンタ(Magentas)の数値を上げることで、花の部分がやや明るくなるように調整できます。

マゼンタのみ調整した結果

また、「色合い(Tint)」オプションがあり、色相(Hue)と彩度(Saturation)を調整して、白黒写真に色のせすることもできます。

「色合い」のオプション

色合いを調整した結果

なお、CorelDRAWの「レンズ効果」は、PHOTO-PAINTの「レンズ」オブジェクトとは別の機能です。また、Paint Shop ProやPhotoshopユーザーのために付け加えておくと、PHOTO-PAINTの「レンズ」とは、「調整レイヤー」に相当するものです。

X4英語版 出荷開始2008/02/14 08:08

カナダ現地時間で2008年2月12日に、CorelDRAW Graphics Suite X4の出荷が開始されました。

現時点で製品が存在するのは、英語版、フランス語版、ドイツ語版、イタリア語版、オランダ語版、スペイン語版、ポルトガル(ブラジル)語版の7つで、東アジア言語のものはありません。

また、Corel社のニュースリリースでは、全世界(Worldwide)での出荷となっていますが、Corel本社のWebサイトは、北米での販売しか取り扱っていません。日本のコーレル社サイトでは、現時点では、英語版(もしくは他の欧米言語版)の取扱いを開始していません。

X3の英語版は、コーレル社のオンラインショップで販売しているので、いずれX4英語版の販売も開始されるのでしょう。

ホームページ更新2008/02/20 13:20

C.D.R.サイトのホームページを、更新しました。とは言っても、「新装開店」というわけではなく、見た目のレイアウトや画像は、ほとんど変わっていません。

変更は、XHTMLとCSSによる、ページの設計に関わる部分です。この1、2年で習得したXHTML/CSSの技法を、最大限に活かし、ページを組みなおしています。見た目は同じでも、内部は大改装といった具合です。私は、講師を務めている職業訓練校でHTML/CSSの講義を担当しているのですが、そこで教えている最新レベルの内容に、C.D.R.ホームページの設計も合わせてみました。

まあ、そうした作業を自分自身のサイトで行っていかないと、タグやプロパティ名を忘れてしまうだけでなく、さまざまな注意点を見落としてしまったり、新しい発見や発想がなくなってしまうので、自己鍛練のためにこんな改装をしてみたまでです。

現時点では、ホームページだけの変更です。このため、他のページとの切り替え時に、若干、違和感があるかもしれません。これは、ホームページのコンテンツがページ中央揃えになっているのに対し、他のページでは左寄せになっているためです。いずれ、サイト内の各ページも、設計を更新していく予定です。