Paint Shop Pro 10.03 アップデート ― 2006/03/01 10:46
Corel Paint Shop Pro Xの「10.03 Upadate」が公開されました。現時点では、Corel社のダウンロードサイトにのみ、アップされています。このページで「Corel Paint Shop Pro X」を選択し、日本語版の場合は「Paint Shop Pro 10.03 - Japanese」をダウンロードして実行します。
なお、日本のコーレル株式会社サイトでは、まだ公開されていません。また、Program UpdateやPaint Shop Pro Xのメニュー「ヘルプ」-「更新のチェック」も未対応ですが、いずれ、これらのサイトや機能でもダウンロードできるようになるでしょう。
リリースノートによれば、
- 新機能
- LexarメモリカードのActive Memory System (AMS)機能への対応
- 修正点
- RAWファイル“現像”ソフト「RawShooter」からPaint Shop Proを実行する際、複数のPaint Shop Proが起動してしまう不具合の修正
- プラグインが読み込まれない不具合の修正
- 「ヘルプ」メニューのサポート電話番号の変更
- メニュー「調整」-「明るさとコントラスト」の「フォーカス」効果で、「強さ」設定をPaint Shop 9同機能と整合性を調整
- 「画像情報」の「Exif情報」で日本語訳を修正
- 「ラーニングセンター」の「オブジェクトの除去」で日本語訳を修正
ということだそうです。
AMS機能に関しては、同機能に対応するLexarのメモリカード(一部のCF、SDカード等が対応しているようです)から画像を読み込む際、著作権情報などが保持されるほか、Paint Shop Proの機能を適用するバッチ処理も可能になるとのことです。まあ、私はAMS対応機器は持っていないので、詳細はわかりません。この辺りは、レキサー社のサイトもしくはLexar本社サイトを参照してみてください。ただ、どちらのサイトでもどれが対応製品なのかはよくわかりませんでした。
また、AMSに対応するCorel Photo AlbumはVer.6.33以降になります。現在は Ver.6.31なので、いずれアップデータが公開されると思われます。
記事「テクスチャ塗りつぶし一覧」完成 ― 2006/03/02 20:53
「技術・技法」コーナーに掲載している「テクスチャ塗りつぶし一覧」の記事が完成しました。
追加したのは、8、9、10ページで、CorelDRAWおよびPHOTO-PAINTでのテクスチャ塗りつぶし使用方法を解説しています。
技術・技法記事「重厚なカーテン」追加 ― 2006/03/05 08:28
「技術・技法」コーナーに記事「重厚なカーテン」を追加しました。
この記事は、旧サイトで掲載していたものを再編集しています。PHOTO-PAINTで、テクスチャ塗りつぶし等を使い、カーテンのようなイメージを制作するという内容です。「テクスチャ塗りつぶし一覧」記事にも関連するので、再掲載しました。
再掲載にあたり、元の記事がPHOTO-PAINT 9を対象としていたので、PHOTO-PAINT 12に対応するように内容を改めました。また、キャプチャ画像も差し替えています。
Photo Album 6.3.3 アップデート ― 2006/03/06 20:21
Corel Photo Album 6.3.3アップデートが公開されました。先のPaint Shop Pro X 10.03アップデート同様、Lexar Active Memory System対応が主な改良点です。
現在、Program Updateプログラムよりダウンロード/インストール、Corel社サイトからのダウンロードが可能です。
CDGS X3英語版 国内販売開始 ― 2006/03/07 22:49
コーレル株式会社でCorelDRAW Graphics Suite X3英語版の取り扱いが開始されました。日本語版ではなく、英語版であることに注意してください。
同社サイトに「製品情報」ページが掲載されているほか、体験版ダウンロード、同社オンラインショップでの購入が可能です。販売価格は
- 英語通常版: 53,980円(税込)
- 英語アップグレード版: 26,040円(税込)
- 英語アカデミック版: 31,290円(税込)
となっています。
なお、英語版は、同社サポートの対象外となっています。購入する前に、体験版を試しておいた方がよいでしょう。私が英語体験版を試した範囲では、日本語入力時に若干、動作に遅延が生じる現象がありました。
CDGS X3の新機能・機能強化点に関しては、当サイトに詳細なレポート記事を掲載していますので、こちらも参考にしてみてください。
「質問」コーナー一時休止 ― 2006/03/12 14:30
私用により2006年3月13日(月)~3月19日(日)までの1週間は、「質問」コーナーで質問を頂いても、回答は3月20日(月)以降になります。ご了承ください。
CDGS X3 英語製品版セットアップ ― 2006/03/22 17:38
国内での発売(取り扱いはコーレル株式会社)も開始されたCorelDRAW Graphics Suite X3の英語製品版を、私は早速購入し、Windows XP Professional日本語版にインストールしてみました。その際、いくつか問題点があったので、報告しておきます。
製品登録画面
私の環境では、Windows XPにInernet Explorer 7 Beta2 Previewもインストールしてあります。この影響か、もしくは日本語環境そのものでの影響かはわかりませんが、セットアップ完了時(もしくは初回起動時)に表示される製品登録画面に不具合が生じます。具体的には、このウインドウ内に何も表示されません。もちろん、このウインドウを閉じてしまっても、セットアップは完了します。完了できなかった製品登録は、Corel社サイトから行いました。
しかし、このウインドウで製品登録を完了しないと、同梱のテンプレート集「CorelDRAW Design Collection」のシリアルナンバーが告知されません。Design CollectionはCD-ROM Disc4に収録されていて、CDGS X3本体とは別にセットアップする必要があります。その際、本体とは別のシリアルナンバーを要求されます。それは、セットアップ時の製品登録ウインドウで得なければなりません。
このため、私はCorel社サポートサイトの「E-mail Corel」を使って、英文のメールで事情を伝え、シリアルナンバーを告知してもらいました。返信は、半日ほどで届きました。
Design Collectionのセットアップ
さて、そのDesign Collectionが入っているDisc 4(CGSX3_BONUS)は、CD-ROM挿入時にメニュー画面(DemoShield Player)が自動実行されるようになっています。
手こずらせるものは最後まで手間をかけてくれるようで、これもエラーで起動しませんでした(他のDiscは問題ありません)。この問題は、IE 7 Beta2の影響とはいえないようです。IE 6のパソコンで試してみても、起動できませんでした。
もちろん、セットアッププログラムそのものは「Design Collection」フォルダに入っています。ですから、メニューが使えなくても、このフォルダ内の「Setup.exe」をダブルクリックし直接実行することで、Design Collectionをインストールできます。
「ヒント」ドッキングウインドウの表示
セットアップが完了すれば、CDGS X3は、ほぼ問題なく実行できます。しかし、新機能「ヒント」ドッキングウインドウで問題が生じました。「ヒント」は機能の使い方を表示するものですが、ウインドウ内で画像が表示されません。
この問題は、IE 7 Beta2の影響です。IE 6に戻すと、「ヒント」は正常に表示されるようになります。また、最新のIE 7 Beta2(2006年3月20日版)でも、問題なく表示されました。
文字入力
CDGS X3の動作面では、テキスト入力時に動作の遅延が生じます。
具体的には、初回に「テキストツール」で画面をクリックしてからテキスト入力状態に移行するまで、6~7秒程度、時間がかかります。とはいえ、文字入力ができない、といったことはありません。まあ、気の短い人は、イライラさせられるかもしれませんね。
また、やはり初回に「フォント リスト」をクリックしてドロップダウンリスト表示する際、2~3秒程度、時間がかかります。これは、「最近使ったフォントのリスト」が記憶されるようになったからなのかもしれません。
まとめ
現在のところ、CDGS X3での問題点は、以上のようなものです。日本語環境での使用は保証されていませんが(サポートもCorel本社扱いです)、これらの問題点を除けば、CDGS X3は基本的に動作しています。もちろん、私は機能アップしたCDGS X3に満足しています。早期に、日本語版が発売されることを期待します。
X3 印刷の不具合と思いきや... ― 2006/03/30 21:58
「えぇ、印刷が...」という冤罪事件
一昨日、旧バージョンで作成したファイルをCorelDRAW X3で印刷したところ、黒い文字と、等高線オブジェクトが見事に色抜けしてしまいました。「これは何たる不具合か...」と驚天動地、それでも冷静さを装ってCorelDRAW 12で印刷し直してみると、「12よ、お前もか...」と絶句。X3は己だけでなく、12まで道連れにしたのか(以前、12では正常に印刷できていました)と、天を仰ぎかけたのですが...
やはり、地に暮らす人間、自分の足元をよく見つめ直すべきでした。プリントアウトの状態を確かめ、インクジェットプリンタを調整すると、キチンと印刷されました。そうです、黒インクのノズルが、目詰まりしていたのです。等高線オブジェクトも、色が黒かったので、かすれてしまっただけでした。CorelDRAWは、無罪だったのです。
日頃、CorelDRAWの“バグ”に関する非難や冷笑に、呆れて顔を背けている私だったのですが、いざ至近で異常が起きると、CorelDRAWに嫌疑をかけてしまう...。そんな人間の弱さ、考える葦の儚さに、自ら猛省を促した次第でした。
当サイトの「質問コーナー」にも、“まずCorelDRAWにバグありき”という、不具合に関する質問が寄せられることがあります。しかし、冷静な原因の見極めは、ユーザー側にも求められるでしょう。
市場原理の憂鬱
余談ですが、今回の件で、インクジェットプリンタを買い換えようかという邪念が、脳裏を過ぎりました。そこでEPSONのサイトを調べてみた(私はEPSON派なのです)のですが、A4インクジェットだけでも3系統5機種以上もあることに、うんざりさせられてしまいました。これらの仕様を比較するだけで、一苦労です。旧機種や他メーカの製品まで加えたら、天文学的な数字と言ってしまうのは相対性理論並みに大袈裟ですが、せめてコンビニのショーケースに並ぶ缶ビールの種類ぐらいにはなるでしょう。
そう、この十数年来、ビールの種類にまで“消費者の選択の自由”が保障され、私は辟易していました。これが、資本主義、市場経済の優位性と謳われているのですから、インクジェットプリンタ市場も、同じ毒に侵されているのは当然の成り行きですね。
その点、プロ向けドローソフトと言えば、CorelDRAW、Illustrator、いちおうFreeHandの御三家しか選択肢がありません。ですから、迷わずCorelDRAWを選べる幸せを、私は噛み締めています。