CDGS X3 登場 ― 2006/01/18 12:42
CorelDRAW Graphics Suiteの最新版「X3」英語版の発売が、Corel社より開始されました。国内販売、日本語版はまだですが、15日間の試用版をダウンロードできます。
なお、この試用版をインストールするには同社サイトへのメンバー登録が必要になります。また、セットアッププログラムは日本語化されていますが、プログラム本体は英語版です。
同社の発表によると40以上の新機能、400以上の機能拡張があるとのことです。主要なポイントはCorelDRAWに集中していますが、
- ビットマップトレース機能のCorelDRAWへの統合と精度向上
- オブジェクト同士の重なり合った部分に着色できる「スマート塗りつぶしツール」
- ベクトルオブジェクトに対応した「切り抜きツール」
- 「テキストのパス結合」でのインタラクティブな情報表示
- 選択したツールのヒントを表示する「ヒント」ドッキングウインドウの新設
- 整形ツールに「ノード削減」機能の追加
- パスワード保護機能付きPDFファイルの作成
などが挙げられます。また、試してみたところ日本語OpenTypeフォントの縦組みにも対応していました。
「PowerTRACE」と命名されたトレース機能は、同社のご自慢らしく、たしかに素晴らしいものです。また、この機能は完全にCorelDRAW内に取り込まれているので、従来の「CorelTRACE」は無くなりました。
PHOTO-PAINT X3では、
- 画質調整をひとまとめにした「画像調整ラボ」ダイアログの新設
- スポットカラーチャンネルの作成
などが、特徴的な機能です。PHOTO-PAINTにも「ヒント」ドッキングウインドウが採用されています。デジタルカメラのRAWファイルへの対応として、「Pixmantec RawShooter essentials」が同梱されていますが、アプリケーションとしては統合されていません。
残念な点は、「Corel R.A.V.E.」がラインナップから消えてしまったことです。活用するユーザーが少なかったからなのでしょうが、ベクトルイラストレーション作成機能は無くなりました。
日本語版の発売はまだ不明ですが、多言語インターフェイス(試用版では利用不可)は引き続きサポートされているようなので、それほど遠くない時期に登場するものと思われます。
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