CDGS X3 英語製品版セットアップ ― 2006/03/22 17:38
国内での発売(取り扱いはコーレル株式会社)も開始されたCorelDRAW Graphics Suite X3の英語製品版を、私は早速購入し、Windows XP Professional日本語版にインストールしてみました。その際、いくつか問題点があったので、報告しておきます。
製品登録画面
私の環境では、Windows XPにInernet Explorer 7 Beta2 Previewもインストールしてあります。この影響か、もしくは日本語環境そのものでの影響かはわかりませんが、セットアップ完了時(もしくは初回起動時)に表示される製品登録画面に不具合が生じます。具体的には、このウインドウ内に何も表示されません。もちろん、このウインドウを閉じてしまっても、セットアップは完了します。完了できなかった製品登録は、Corel社サイトから行いました。
しかし、このウインドウで製品登録を完了しないと、同梱のテンプレート集「CorelDRAW Design Collection」のシリアルナンバーが告知されません。Design CollectionはCD-ROM Disc4に収録されていて、CDGS X3本体とは別にセットアップする必要があります。その際、本体とは別のシリアルナンバーを要求されます。それは、セットアップ時の製品登録ウインドウで得なければなりません。
このため、私はCorel社サポートサイトの「E-mail Corel」を使って、英文のメールで事情を伝え、シリアルナンバーを告知してもらいました。返信は、半日ほどで届きました。
Design Collectionのセットアップ
さて、そのDesign Collectionが入っているDisc 4(CGSX3_BONUS)は、CD-ROM挿入時にメニュー画面(DemoShield Player)が自動実行されるようになっています。
手こずらせるものは最後まで手間をかけてくれるようで、これもエラーで起動しませんでした(他のDiscは問題ありません)。この問題は、IE 7 Beta2の影響とはいえないようです。IE 6のパソコンで試してみても、起動できませんでした。
もちろん、セットアッププログラムそのものは「Design Collection」フォルダに入っています。ですから、メニューが使えなくても、このフォルダ内の「Setup.exe」をダブルクリックし直接実行することで、Design Collectionをインストールできます。
「ヒント」ドッキングウインドウの表示
セットアップが完了すれば、CDGS X3は、ほぼ問題なく実行できます。しかし、新機能「ヒント」ドッキングウインドウで問題が生じました。「ヒント」は機能の使い方を表示するものですが、ウインドウ内で画像が表示されません。
この問題は、IE 7 Beta2の影響です。IE 6に戻すと、「ヒント」は正常に表示されるようになります。また、最新のIE 7 Beta2(2006年3月20日版)でも、問題なく表示されました。
文字入力
CDGS X3の動作面では、テキスト入力時に動作の遅延が生じます。
具体的には、初回に「テキストツール」で画面をクリックしてからテキスト入力状態に移行するまで、6~7秒程度、時間がかかります。とはいえ、文字入力ができない、といったことはありません。まあ、気の短い人は、イライラさせられるかもしれませんね。
また、やはり初回に「フォント リスト」をクリックしてドロップダウンリスト表示する際、2~3秒程度、時間がかかります。これは、「最近使ったフォントのリスト」が記憶されるようになったからなのかもしれません。
まとめ
現在のところ、CDGS X3での問題点は、以上のようなものです。日本語環境での使用は保証されていませんが(サポートもCorel本社扱いです)、これらの問題点を除けば、CDGS X3は基本的に動作しています。もちろん、私は機能アップしたCDGS X3に満足しています。早期に、日本語版が発売されることを期待します。